監督・撮影・編集:森谷博
2010年度 カラー 16:9 約120分

製作:「TOKYOアイヌ」映像製作委員会


 「TOKYOアイヌ」プロモーション映像(You Tube 配信) 

来る9月5日(日)から1週間、第1回 公開試写会を開催いたします!
(詳しくは、こちらへ)
2009年2月に新横浜のスペース・オルタで公開録画された「イフンケに守られて」。当映像製作委員会も深く関わって実現したこの舞台のDVDが完成しました!(詳しくは、こちらへ)

  
「アイヌの映画を作って! 私たちの声を残してほしい!」

 首都圏に暮らす五千人とも一万人ともいわれるアイヌたち。その一人のアイヌのフチ(おばあさんの尊称)の一言が、すべての始まりでした。

 1872年、現在の東京都港区芝に「北海道土人教育所」ができ、38名のアイヌが強制的に連れてこられました。それから130年あまり。経済的な事情、また差別といったさまざまな理由から、多くのアイヌの人々が北海道から首都圏に移り住みました。
 新たな困難の中でアイヌであることに背を向け懸命に生きてきた人々の中から、1970年代に「ウタリ(仲間)よ、手をつなごう」という新聞投書をきっかけに、首都圏アイヌの活動母体「東京ウタリ会」が誕生します。

 活動は80年代の揺籃期を経て、90年代にはアイヌ料理店「レラ・チセ」ができるなど躍動期に入ります。21世紀に入り、アイヌの若者で結成されたアーティスト・グループ「アイヌ・レブルズ」など、次世代のアイヌが活躍を始めています。

注:「レラ・チセ」は2009年11月に閉店となりました。

アイヌ料理店「レラ・チセ」
 (Photo  関戸勇)

首都圏のアイヌ団体

 北海道の山野を駆け巡り自然との深い共感をはぐくんだ長老たちの記憶を今にとどめ、21世紀を生きるアイヌの身体と声を映像に残したい、現在を生きるアイヌの心に向き合い、未来へのアイヌの想いを紡いでほしい・・・。

 フチの言葉を受け、映像製作委員会が活動を開始する中で、この映画を撮るにふさわしい監督との出会いがあり、映画は2007年春から撮影を開始。
千葉県君津市で「カムイミンタラ(神々の遊ぶ庭)」と名づけたアイヌ文化の伝承施設を独力で造っている浦川治造さんの撮影からスタートし、当初は映画の仮題を「アイヌの治造」としました。


  
 撮影を進める中、映像製作委員会内でも、また取材対象のアイヌの人たちとの間でも、ウコチャランケ(互いにとことん話し合うというアイヌ語)が何度も行われました。その結果、首都圏アイヌコミュニティー全体に取材対象を広げることになり、映画の題名も「TOKYOアイヌ」と決定しました。

 この映画は、首都圏に暮らすアイヌの方々のインタビューを軸に、その合間合間にアイヌとしての活動、あるいはひとりの個人としての日常の営みをはさみ、今を生きる「TOKYO アイヌ」という民族コミュニティーの等身大の姿を追います。

 首都圏のアイヌの活動の歴史を踏まえ、現在の一人一人の想いがどのような歴史を背景にしているのか、また既に亡くなった人々の想いを、どのように今を生きるアイヌが引き継いでいるのかも描きます。

 首都圏アイヌの活動の歴史、それはアイヌ伝統社会から離れた都市生活の中で、一人ひとりのアイヌが民族の記憶を受け継ぎながら、新しいアイデンティティを模索した歴史でもあります。映画は、アイヌであり続けようとしてきた一人ひとりの心にしまい込まれていた物語によって編み込まれる一枚のタペストリーとして完成されるはずです。
 その織物に向き合い、目と耳を澄ます。

 そのことは、私たち日本人が多文化社会を、これからどう生きるかを模索する大切な契機となるはずです。


 
  
 アイヌ民族は縄文文化を受け継ぐ人々ですが、日本の書物に登場するのは、7~8世紀頃からです。朝廷から武家の頭領に与えられる征夷大将軍という呼称の“夷”とは、時の権力にまつろわぬ北方の人々、主にアイヌを指すことばなのです。北前船でにぎわう江戸時代には、アイヌの男は労働力として酷使され女たちはさらわれて、崩壊していった家族やコミュニティーの例もたくさん記録されています

 蝦夷というこれまでの呼称を改め、北海道と命名されたのは明治2年。政府直轄の開拓使が置かれた年のことです。この広大な北の大地は、新生明治政府の財政基盤を賄うフロンティア=内国植民地とされ、殖産興業で西欧列強と肩を並べるため、森林、農水産、鉱物などの資源供給地として開発が求められたのです。

 そのため明治政府は、アイヌたちが暮す大地を「無主地」と勝手に断定し一方的にとりあげました。それを和人たちに払い下げ、残った広大な国有地の中からわずかな土地を「旧土人給与地」という名前で「温情的に」アイヌたちに分け与えるという施策をとったのです。

 それまで、狩猟採集で暮らしていたアイヌたちは狩猟地を奪われ、コタン(集落)から追いやられました。主食だったサケやシカを捕ることも禁止され、祭祀風俗も禁じられました。しかし、同化への嵐が吹き荒れるなかで、翻弄され疲弊を余儀なくされる時間に耐えながら、アイヌ民族は民族としての歴史を持ち続けてきました。
 明治政府の苛酷なアイヌ同化政策は私たちの想像に余りますが、維新政府が米は野蛮だからパンにしようと稲作禁止令を出したと仮定してみてはどうでしょう?
 そうであったとしたら、日本文化はいま頃どうなっていたでしょう?

 明治32(1899年)年公布の「北海道旧土人保護法」がやっと廃止されたのが1997年。替わりの「アイヌ文化振興法」は文化振興のみを目的とし、困窮の淵に追いやられてきたアイヌの生活権の復権にはほど遠いものでした。また1970年代からの道内アイヌの生活格差是正のため施行されたウタリ福祉対策も、首都圏のアイヌはずっと対象外という状況だったのです。

 しかし、ここにきて、社会の流れが大きく変化しています。
 2007年9月、国連で「先住民族の権利宣言」が採択。
 これを受けて2008年6月「アイヌ民族を先住民族として認め、関連する政策を推進するよう政府に求める決議」が国会で採決されました。他の先進国に大きく遅れながらも、わが国でも先住民族施策への準備が始まっています。こうした国内外の歴史的な動きに呼応しながら、首都圏アイヌは活発な活動を続け、街頭署名活動や7月の洞爺湖G8サミットに向け開催された先住民族サミットなど、カメラはその動きを追い続けています。


この映画の完成のため、より多くの皆様の
ご協力をお願いいたします。
「TOKYOアイヌ」映像製作委員会 一同

・・・>映画製作に協力する



チャランケ祭でのカムイノミ 08年6月 首都圏アイヌ文化祭
(Photo 柳町 真希)
08年3月 街頭署名活動
(Photo 柳町 真希)

●「TOKYO アイヌ」プロモーション映像 (You Tube配信)
●プロモーション映像 日本語字幕付(You Tube配信)


 「TOKYO アイヌ」の映画製作は、まとまった元手となる資金もないなかで、関東圏に住むアイヌの方の呼びかけにより、志を同じくする人々が集まって製作を開始しました。昨年、2007年より協力券の購入を募り、心ある協力者からの資金提供によって支えられています。
 撮影を進めてゆくために、皆さまのご理解とご協力を必要としております。製作費へのご協力を広く呼びかけたいと思います。ご助力いただけたら幸いです。


個人の方は、「個人協力券」として1枚5,000円で購入していただけます。 おひとり様何枚でも購入可能です。
 ご購入につき、
 *特別PR用DVD1枚
 *製作委員会ニュースの配信
 *完成時の特別試写会2名様までご招待


注:ニュースレターは、協力券購入時にお知らせいただくメールアドレスをYahooメーリングリストにご招待し、不定期に発信します。
 

 当映画の上映を希望される団体は、「上映団体協力券」として1枚50,000円でご購入いただけます。 何枚でも購入可能です。
 ご購入につき、
 *1回分の上映権利
 *特別PR用DVD2枚
 *製作委員会ニュースの配信
 *完成時の特別試写会5名様までご招待

注:ニュースレターは、協力券購入時にお知らせいただくメールアドレスをYahooメーリングリストにご招待し、不定期に発信します。


☆インターネットでのお申込#1(郵便振替支払)
こちらの「注文フォーム」(←別ウィンドウが開きます)よりご注文ください。
   ご注文受付後、郵便振替用紙を送付します。

☆インターネットでのお申込#2(Paypalまたはカード支払)
個人協力券¥5,000/枚 >>
団体協力券¥50,000/枚 >>
注:ボタンをクリックするとPaypalのページが開きますので、Paypalアカウントをお持ちの方はPaypalへログイン(ページ右)して支払手続きへ、アカウントをお持ちでない方はページ左下のカードロゴの上にある「続行」のリンクをクリックし、カード情報入力画面へお進みください。カード情報はPaypalのセキュリティシステムにより保護され、映像製作委員会および第三者へ知らされることはありません。

☆ファックスによるお申込
購入ご希望の協力券の種類、枚数を明記の上、ご住所、お名前を以下までお送りください。

●お申込・お問合せ先
「TOKYO アイヌ」映像製作委員会 (メールお問合せはこちらへ)
TEL&FAX:045-472-6349 スペース・オルタ気付 (担当/佐藤)



<ゆうちょ銀行>
振替口座: 00150-2-632153

口座名義:「TOKYO アイヌ」映像製作委員会
〒222-0033 神奈川県横浜市港北区新横浜2-8-4
スペース・オルタ気付







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